レオパードゲッコーの火輪さん~レオパについてのアレコレ~
8月6日から飼い始めたレオパードゲッコーの火輪さん(かりん・性別不明)。
性格は臆病でよくシェルターや何かの陰に隠れていることが多い。
時たま、かわいらしい顔をこちらに向けてくれる時もある。
今回はレオパードゲッコーを一か月飼ってみて思ったことを書き連ねていこうと思う。
これはご飯を食べて満足している様子の火輪さん。
レオパードゲッコー(レオパ)は、夜行性、もしくは薄明薄暮性なので、活動するのは暗くなってきてから。それ以外はだいたいシェルターの中で寝てることが多い。
そういうこともあってか、カメレオンやフトアゴヒゲトカゲなどと異なり、紫外線の照射は必要ない。
部屋の電気が明るくてもなかなかシェルターから出てこないので、夜になったら部屋の電気を暗くしている。
火輪さんは木を模した置物の陰に隠れて寝ていることが多い。よっぽどお気に入りの場所なんだと思う。
もともとの原産地は砂漠とか乾燥しているところなので、水分はあまり必要ないみたい。ほんの少しペロッと舐めて飲む程度でガブガブ飲むことはない。
9月9日ごろに飼い始めてから2回目の脱皮を俺が寝ている間に済ませていたんだけど、その時はウェットシェルター(シェルターの上に水を入れるところがあって、シェルター内の湿度を高めにする)の中にいた。
適性湿度は50~70%くらい、気温は25~35度ぐらいまでかと思われる。
脱皮をするときは、器用に手や口を使ってぺりぺり脱いでいく。脱いだ皮は食べてしまう。
あまり乾燥しすぎていると、皮が乾いて締め付けられてしまい、指先などに血液が行かなくなり、壊死・欠損してしまうこともあるので、湿度には気を使ったほうがいい。
なので、ウェットシェルターもしくは、ちょっと小さめのタッパーに出入りできる穴をあけてあげて、その中に濡らしたキッチンペーパーや水苔を入れてあげればOK。
1回目の脱皮したときはエサを全く食べなかったんだけど、2回目の時は食欲旺盛だったから、一概に脱皮前後に食欲がなくなるというわけではなさそう。
尻尾に養分・脂肪をため込むため、尻尾がぷっくりしてくる。飼い始めた当初よりもぷっくりしてきた。
主食はお店で何を食べさせていたかによって変わってくる。
コオロギを食べさせていればコオロギだし、ミルワームを食べさせていればミルワーム。
ただ、コオロギはなかなかいい値段するので、できればコスパがいいドライフードに慣れさせたほうがいいと思う。
最初から無理やり食べさせようとすると、ストレスになってしまうから徐々に慣れさせたほうがいい。
ドライフードであれば栄養面は心配いらないけど、コオロギやミルワームはカルシウム粉末などをまぶしてから与える。これはカルシウム不足からくるクル病防止のためでもある。
火輪さんは最近、コオロギよりもミルワームのほうが気に入ってる模様。ドライフードも食べてくれるけど、食べ方があまり上手ではない。
エサを食べた後は暖かいところに移動してお腹を温める。これは消化促進をするために必要な行動。
上の写真(火輪さん(2))はちょうどお腹を温めているところ。
火輪さんはビビりなので、こういう機会でないと写真が撮れない。
糞は正常であれば、葉巻型の濃い茶色をした糞、同時に白い丸っこい塊を排泄する。この白い丸っこい塊は尿酸、つまりおしっこだ。両方とも塊だから非常に処理が簡単。
火輪さんはまだ幼体なのでケージ内の床材にソイルやサンドを使用していない。キッチンペーパーを使っている。レオパは決まったところに糞をする修正があるので、糞をしたところのキッチンペーパーだけを交換すれば済むので非常に楽。
幼体に限らず成体になっても床材にソイルやサンドを使用するときには注意が必要。むしろ、幼体の時にソイルやサンドを使うことは避けたほうがいい。誤飲する。
成体になれば少し誤飲しても、糞と一緒に排泄されるが、あまりに多い量を誤飲した場合は腸閉塞になってしまい、命に関わることになるので、エサを床に置くのではなく、ディッシャーに入れたり、ピンセットで給餌するほうが安全だ。
爬虫類なので自分で体温調節ができない。だからケージ内で温度の低いところと高いところを用意してあげる必要がある。
ケージの1/3~1/2くらいにヒーターを設置してあげると、その時の気温に応じて行き来する。
これから冬に向けて、ケージの上に置くタイプのヒーターを用意してあげる必要がある(寒さ対策)。あとは乾燥するから湿度管理には十分気を付けないといけない。
これは個体差があると思うのだが、ハンドリング、つまり手に乗せることもできるのだが、火輪さんはなかなか乗ってくれない。
1か月たって手に乗せたのは3回くらいしかない。
人慣れが早い個体だと手を差し出せばすぐに乗ってくる。
ただどういった性格だろうと気を付けなければならないのは極端なストレス。
ケージの環境が変わっただけでも大きなストレスになり得るので注意したほうがいい。
尻尾を握るように持ってはいけない。これはレオパにとって非常にストレスのかかること。
最悪、トカゲのように自分の尻尾を自切(自分で切ってしまう)してしまう。一回尻尾を自切してしまうと、再生はするものの不格好な形になってしまうので要注意。
あとは極端なストレスを与えると、拒食になったり、吐き戻しをしたり、糞が下痢気味になったりするので、ここも注意が必要。
火輪さんは飼い始めた当初と1か月後とでケージが変わっている。もちろんレイアウトも変わっているから、そういうったところでストレスは少しはあったようだけど、拒食も吐き戻しも下痢もしていないから、安心した。
火輪さんになるべくストレスを与えないように気を遣っている。そして時間的なものはしっかりとメリハリをつけたほうがいいと思う。
要は明るいうちは睡眠、起きるぐらいの時間(日が暮れてきたあたり)でケージ内の糞と尿酸の処理と飲み水の入れ替えをして、夜(活動時間)にエサを与える。あとは気ままに過ごさせる。
あくまでこれは俺の飼育環境だから、すべてのレオパがこうして飼育しなければいけないわけではない。
ただ、人間と同じようにバイオリズムがあるので、それを大きく乱してしまうようなことはやめておいたほうが、レオパの健康的にも良い。
寿命は長く、ちゃんと飼育してあげれば15年は生きるようだ。俺も火輪さんが長生きできるようにしっかりと飼育して長生きさせてあげようと思っている。
火輪さんを飼い始める前にたくさん調べて、必要なものを買いそろえた。
それでも知識はまだまだ足りないし、いざというときの対処法も構築できていない。
飼うにあたってもっとも重要なのは爬虫類を診てもらえる動物病院を探すこと。何かが起こってから探すと手遅れになりかねないから、あらかじめ探しておくことを強く強くお勧めする。
レオパは細かく種類があり、それぞれ、特にアルビノ系は通常のレオパと飼育が異なることもあるのでやはり事前に調べておくに越したことはない。
あと種類によって値段もピンキリなのでそこは自分のお財布と相談して、自分の気に入ったレオパを育てるのが一番いい。
火輪さんを飼育していて思ったり、感じたり、発見があったらその都度、このブログに書き記していこうと思う。